【名古屋市】鳴海宿
鳴海
(名古屋市緑区鳴海)

有松を後にして次に訪れたのは、名鉄で名古屋寄りに二つ目の鳴海。
同じ旧東海道沿いの町でも、重伝建に指定された有松はあくまでも茶屋集落(間宿)で、宿場町だったのはこちらの方。
東海道五十三次の40番目の宿場町で、ここから宮宿(熱田)を経て、海路(七里の渡し)で桑名に向かうのがポピュラーでした。
尤も、海路ゆえに足止めを食らうのがザラだった七里の渡しを避けて脇街道を通るパターンもあるにはありましたが、それについては次回触れることにして、本題の鳴海宿について。
実は有松と同様に絞染の産地でもあり、「鳴海絞り」として宿場町では土産品として売られるなど、繁盛していました。
そんなこともあって、旧街道沿いには有松ほどではないのですが古い商家が所々に存在しています。



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鳴海宿 作町交差点
鳴海宿 作町交差点 posted by (C)佐々張ケン太

旧東海道に出て西に進んでいくと、作町交差点で街道が折れ曲がっている。
まずは北へ進んでいく。


鳴海宿 作町
鳴海宿 作町 posted by (C)佐々張ケン太

作町には古い佇まいを見せる町家が点在している。



鳴海宿 作町
鳴海宿 作町 posted by (C)佐々張ケン太

作町の見所はこの平入商家だろう。



鳴海宿 作町
鳴海宿 作町 posted by (C)佐々張ケン太

平入商家に黒い塀が奥まで続いている。
かつて繁栄した鳴海絞の商家なのか、それにしても大店のようだ。



鳴海宿 作町
鳴海宿 作町 posted by (C)佐々張ケン太

路地に入ってみると、蔵のようなのがある。
凄い奥行きだ。



鳴海宿 作町
鳴海宿 作町 posted by (C)佐々張ケン太

有松と共に絞り染めで繁盛していた鳴海だが、実は両者の間では互いに本家を名乗るなど争いが絶えなかったという。
取り分け有松は鳴海など他で絞染の生産をしないよう尾張藩に働きかけて販売権を独占したほどである。
もっとも、鳴海宿でも有松絞が販売されていたこともあり、江戸では有松絞を「鳴海絞」と呼ばれることもあったという。



鳴海宿 作町
鳴海宿 作町 posted by (C)佐々張ケン太

作町交差点に戻り、今度は東に向かう。
因みに、北にさらに進んで、丹下まで進んだら常夜灯があるということを後で知る。



鳴海宿 根古屋 本陣跡
鳴海宿 根古屋 本陣跡 posted by (C)佐々張ケン太

根古屋には本陣跡の案内板がある。
鳴海宿には根古屋の本陣の他に脇本陣が2軒、旅籠が68軒あったという。



鳴海宿 根古屋
鳴海宿 本町 posted by (C)佐々張ケン太

作町から根古屋を経て本町まで、古い商店街のような街並みが続き、看板建築も混じっている。
丸窓がある店舗は戦前のものだろう。



鳴海宿 本町
鳴海宿 本町 posted by (C)佐々張ケン太

流石に江戸時代の宿場町がそのまま残っていないものの、古い店舗などが並び、旧市街の趣が強く残っている。



鳴海宿 本町
鳴海宿 本町 posted by (C)佐々張ケン太
鳴海宿 本町
鳴海宿 本町 posted by (C)佐々張ケン太

旧街道から名鉄の線路側に伸びる細い路地にも古い町家が並ぶ。
名古屋市街地から名鉄急行で20分ほどの地ということもあって、周辺は郊外住宅街として開発が進んでいる。
しかし、旧街道沿いを中心にまだ開発が及んでいないのが幸いして、古い街並みが残る。



鳴海宿 本町
鳴海宿 本町 posted by (C)佐々張ケン太

ここで旧街道は鈎型にクランクする。
ちょうど名鉄鳴海駅が南側にある辺りだ。
アイストップは和菓子の老舗である「菊屋成富」、安政4(1858)年開業で150年以上にも及ぶ。



鳴海宿 相原町
鳴海宿 相原町 posted by (C)佐々張ケン太

相原町、平入商家が向かい合うここは鳴海宿の見所の一つだ。



鳴海宿 相原町
鳴海宿 相原町 posted by (C)佐々張ケン太
鳴海宿 相原町
鳴海宿 相原町 posted by (C)佐々張ケン太

ここで西に振り返ってみる。
通りの向こうでクランクしている箇所が見える。



鳴海宿 相原町
鳴海宿 相原町 posted by (C)佐々張ケン太

扇川が流れる中島橋の手前にも平屋の商店が並ぶ。


鳴海宿 上中町
鳴海宿 上中町 posted by (C)佐々張ケン太
鳴海宿 上中町
鳴海宿 上中町 posted by (C)佐々張ケン太

橋を渡ってしばらくは新しい街並みが続くが、ここでようやく古い街並みに出会う。 
途中、草津温泉という明治時代築の銭湯があったらしいが、取り壊された後だった。



鳴海宿 常夜灯
鳴海宿 常夜灯 posted by (C)佐々張ケン太

平部町の常夜灯、ここが鳴海宿の東の入口にあたる。

街道沿いは新たな住宅が増えつつあり、存在している古い街並みがいつまで残っているだろうか、気になるところ。
有松とセットでい歩いていただけたらと思う。